読んでつくる知の体系

読んだ本、お勧めしたい本を紹介。ノンフィクションが多め。


スポンサーリンク

『伝えることから始めよう』 髙田 明

「北の町から南の町まで 素敵な夢を届けます

 心休まるゆとりの生活 電話一本かなえます

 ジャーパネット♪ ジャパネット〜♪

 夢のジャパネットたかた

1度は聞いたことがあるはずこの歌詞。今回紹介するのは2014年に売上額が1500億円を超えた「ジャパネットたかた」の創業者である髙田明さんが書かれた『伝えることから始めよう』。髙田さんをテレビショッピングでしか見たことがなく、素の部分を読めるこの本はとても貴重でした。

 

第1章の2ページ目で筆者は、

 

 

私は、今の「ジャパネットたかた」があるのは、「今を生きる。」ということを一生懸命やってきた結果だと思っています。その私はこれまで目標というものを持ったことがないんですよ。ただ、そのときそのとき、今やるべきことを見つけて、それを一生懸命に、自分の能力の200%、300%を注ぎ込んで、取り組んできただけでした。

 

 

 

「今を生きる。」という言葉は本書で何度も出てきます。本当に伝えたいことって、繰り返し繰り返し言いたくなりますよね。この言葉が髙田さんの人生そのものだと、読んでいると伝わってきます。

 

ジャパネットたかたを創業する前、父親の経営していた写真店を任されていた時代からこの本は始まります。

37歳で独立し地方のラジオショッピングで成功をおさめ、今では当たり前だが、昔ではで出来っこないと思われていた”生放送テレビショッピング”に挑戦し、新しい分野を開拓します。当時”生放送テレビショッピング”をやろうと提案したとき、猛反対を受けました。編集した番組の方が安くて安心でしょと。放送事故でも起きたら、放送委託業者の許可が取り消されてしまう。生放送なんてありえない。だから誰も考えなかったけれども、筆者はできると思っていたんです。生放送だからこそ、お客さまに感動を伝えられる。生放送ならではの緊張感が喋り手の語り口を変えてくれる。そしてお客さまにそれが伝わって、売上にも反映されたと語ります。

「できない理由を考えるのではなくて、どうやったらできるかを考える。」

できない理由を探して、やってもないことの限界を決めるより、どうやったらできるかを考えて、一つずつこなしていく。

 

例えば500個売れると思った商品が100個しか売れなくても、「100個しか売れなかったから、失敗した」とは思いません。「うまくいかなかった点を修正して、また挑戦すればいい。次は500個を超えるようにしよう」と考えます。

 

 

そして続きに

 

多くの人は失敗そのものではなく、ベストを尽くさなかったことを後悔するのではないでしょうか。私は、”失敗というのは一生懸命にやらなかったこと”だと思っています。

 

スポンサードリンク

 

ジャパネットを大きくし、年間売上が1000億円を超え、企業の社会的責任を自覚し、100年継続できる企業にするには、と考えているうちに「社長辞任」を考えついたそうです。70、80歳まで社長として残るより、早い段階で退任したら会社にアドバイスができる。「役員として残りませんか?」と聞かれた際にも、指揮命令系統が二重構造になっては社員が困る。そう思い若手にバトンを渡した2016年1月の放送で引退されました。

 

ここで書かなかった髙田さんの本書で語られる「伝わるコミュニケーション」の章は、ビジネスマンや、喋りが上手くなりたい人には必見です。

 

 


スポンサーリンク